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幕の間の出来事41: 加守田章二展/有元利夫版画展
 


人が初めて縄文土器をつくったのがたとえば1万年ほど前として、その時、人は調理や暖をとること以外に火を使うことになりました。そして、実用のためだけならば決して必要ではなかったであろう、鮮やかな色や複雑な装飾が焼物に施されるようになりました。

人が初めて焼物に装飾をしようと思い立ったその時に何が起こり、何が今の私たちに引き継がれているのでしょうか。それは根源的で大切なことのような気がします。

 

このたび、孤高の陶芸作家・加守田章二の展覧会を開催致します。有元利夫など同じ時代に生きた人々を強く惹きつけた加守田章二の世界観をこの機会に体感して頂ければ幸いです。

同時期に、有元利夫版画展を彌生画廊では2005年以来4年ぶりに開催致します。有元利夫にとって版画は重要な表現方法の一つだったそうです。そのため本画の写しとしてではなく、版画ならではの魅力を楽しみながら制作されました。版画という技法から生まれる独得の線や繊細な色彩とともに、ひとつの主題を軸にした連作が多いのも特徴です。当館にて毎年開催しています有元利夫展では版画の展示はあまりしておりませんので、この機会に是非お楽しみ下さい。

 

展覧会名:加守田章二展/有元利夫版画展
会   場:彌生画廊・小川美術館
会   期:2009年9月28日―10月10日 ※会期中無休
時   間:11時〜17時(入場は16時30分まで)
お問合せ:彌生画廊
 URL)www.yayoigallery.com
 住所)東京都千代田区三番町6−2三番町彌生館1階
 電話)03−5211−7330

 

 
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